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10 れからは日本でも内風呂が一般的になる」と確信した。それに伴い、体重計も 必ず普及すると予見、帰国すると早速製造に取り掛かったのだ。もちろん、ノ ウハウは一切ない。いつものように、五十八士はヨーロッパ製の体重計を取り 寄せて解体し、職人と共にその仕組みを分析。大変な苦労の末に国産第1号の 体重計を作り上げたのである。五十八士はこの体重計を「ヘルスメーター」と 名付けた。ネーミングの良さも功を奏し、ヘルスメーターは大成功を収めた。 そしてタニタは 60 年代以降、次第に計測器の総合メーカーへと転身をとげてい くことになる。   1 942年生まれの大輔はそんな父や家業を横目に見ながら、ノビノビとス ポーツ三昧の学生時代を過ごした。 「子どものころから走るのが大好きでした。小学校から大学まで立教 に通いましたが、小学校1年生から高校3年生まで、走るのだけは 誰にも負けたことがありませんでしたね。