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24 「商品だけではなくタニタのコンセプトをしっかり打ち出たからこ そ、健康と言えばタニタ、というインパクトをお客様に与えること ができたのだと思います。自分たちの企業活動が少なからず、日本 人の健康に対する意識の向上に貢献できたこと。これが私の経営者 としての誇りです」 新たな挑戦へ  こうやって赤字会社を見事、世界一の会社に育て上げた大輔は、2008年 会長職に就任。二男の千里(ちさと)に社長職を託し、第一線を退いた。人間ドッ クで見つかった大動脈瘤の治療に専念するためだった。後任の千里は当時まだ 35 歳。現場経験も浅かったため、まだ早いという声が社内外から聞こえてきた。 しかし大輔は彼に任せることにした。 「私が社長に就任した時も父は教訓めいたことは何も言わなかった。 私もそれに倣って千里に任せてみようと思ったのです。もっとも私 が何を言っても彼は聞かないでしょうけどね(苦笑)……。ただ、