【DO!BOOK・ページリンク】
0000001096   7 / 32

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


7 Daisuke Tanida INTERVEW 失敗してはまた起き上がる父  タニタの原点は、大輔の父・谷田五十八士(いわじ)が 1 923年、2人の 兄と一緒に立ち上げた「谷田賀良.商店」だ。五十八士はまだ 16 歳の少年だった。 この商店は指輪や髪飾りなど宝飾品を扱ってよく繁盛し、当時都内随一の繁華 街だった浅草に店を構えるまでになった。扱う品物も、宝石、貴金属、シガレッ トケース、ライターなど高級品ばかりだった。 五十八士は奈良の資産家に生まれた。しかし幼いころに実父が知人の借金の保 証人になって破産し、家計が困窮。小学校を終えると大阪に丁稚奉公に出され たのである。最初の奉公先が大阪の商家だったことは、五十八士の生き方に大 きな影響を与えたと思われる。つまり五十八士は終生、生粋の「あきんど」だっ たのだ。あきんどと言うのは、儲けることに並々ならぬ執念と情熱を傾ける。