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9 Daisuke Tanida INTERVEW 当時の父・五十八士の様子をみていた大輔は、子ども心に「いちいち最初から やり直していたのでは、お金がかかって大変だなあ」と感じていたという。 国産第1 号の    ヘルスメーター開発に成功 「父は執念の人でした。事業に掛ける執念を生涯失うことがありませ んでしたね。それに売れる商材を見抜く力が並はずれていた。人脈 が広くて優れた専門家や技術者をスカウトするのも上手かったです ね。だから失敗してもすぐにまた立ち上がれたのかもしれません」   1 95 9 年、国産第1号となったヘルスメーターの製造も、五十八士の「こ れはいける!」という直感から生まれた。五十八士は海外出張のおりに、現地 の一般家庭には内風呂があり、そこに必ずといっていいほど体重計があること に気づいたのだ。当時の日本ではまだ銭湯通いが一般的だったが、五十八士は「こ