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I have nothing to complain. Patrick Henry Hughes という青年がいる。 彼は生まれもって目がなかった。そして硬直した からだは手足を不自由にさせ、車椅子の生活を 強いられることとなった。 しかし、彼いわく、「自分はしょう害をもっていると は思っていない。なぜなら僕はピアノも弾けるし、 トランペットも弾ける。」という。 彼はできないことにフォーカスせず、自分ができること に目を向けているのだ。 そして彼の父親もたいしたものだ。 彼はPatrick がマーチバンドの練習に出るため、 夜中の仕事をすることにした。夜の11時に家を出て、 朝の6時に帰ってくる生活だ。そこから数時間寝て、 またPatrick の学校に出向いて練習にでかけた。 その彼のことばが印象的だった。 「He’s my hero. 息子があれほどたいへんなのに比 べたら、自分のことはたいしたことはない。 I have nothing to complain. とさらっと言ったのだ。 Patrick は「確かに自分は目が見えなくて、 歩くこともできない。Big deal ! (だからなんだっていうの?別にいいじゃないか)、 なぜなら神様は僕に音楽の才能をくれたのだから。」と。 私は日々しょう害をもった人たちの生活向上のために 仕事をしている。彼らは人に頼っていくしかない。 ことばも話せない。一人で食べることも、 トイレに行くこともできない。 それでも彼らは私たちに“I love you” といつも 言ってくれる。彼らはなにもできないのではないのだ。 できることをいっぱいもっている。 どこに焦点を当てるかなのだ。そのため、新しく採用し たスタッフの一人が、「だって、なんにもできないじゃ ない。」と彼らのことを言ったとき、 「ここはあなたの職場ではないみたいね。」と答えた。