【DO!BOOK・ページリンク】
0000191002   16 / 45

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


いったいどんな俳優が来ているのかはわからないが スタッフ数十人集まってどうやら構想を練っているようだった みんな揃って黒いジャケットを着て ジーンズといういでたちだ 島に渡る手前の公園ではもうひとつセットが作られていた いつのまにかしゃれたビクトリアン時代の面影を残す 電灯が 立てられていた そしてその上に 雪をあなどった白いふわふわ 電灯の台のあたりにも 雪、いや白いふわふわが設置されていた それにしても そのふわふわはあたかも本物の雪のように目には写った このあたりのスタッフは女性もいた きっと make up artist みたいな人もいるのだろうなと 想像しながら前を通る ほとんどのスタッフは耳にスピーカーの装置をひっかけていたり、マイクのついたヘッドフォーンをつけていた きっとこのようにして 連絡やら 指示を受けるのだろう 中には腰にいくつものポケットに道具が入ったものをまとい、 忙しそうに歩き回っていた グリーンのスクリーンはおそらくバックとして 入ってしまっては困る風景をブロックしているのだろう そのスクリーンのサイズも半端ではない、実にでかい! という表現が適しているだろう 14