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約2260年もの間、都江堰は歴代の四川を治める為政者に重要視されてきた。三国志で有名な諸葛孔明を筆頭に、都江堰は、常に補修管理や拡張が続けられ、現在の灌漑地域は6700km2に達している。さらに、網目状に広がる末端までの灌漑用水路の全長は、何と地球一周に相当する4万qにも及ぶのだ。 このように、成都に住む人々にとって、都江堰がもたらしてくれる恩恵は計り知れないものがあり、成都の人々の精神文化にも多大な影響を与えてきた。都江堰の水利技術の基本である「水の力に逆らわず、自然にかなう」という考えは、自然を尊び自然の作用に従うという精神を育ませ、道教を成立、発展させる重要な土壌にもなった。都江堰が与えてくれた天災の無い豊かな生活は、成都人のゆったりした気風を形成している。都江堰から来た水が成都の都心を囲むように川として流れ、その川沿いは緑地公園となっている。そこで人々はゆったりとお茶都江堰の表入口から離堆公園、伏龍観から道教発祥地の一つでまで行ったら、安欄橋という揺れるつり橋を渡る。二王廟で都江ロードにも通じていた古代の街道を通り、帰りは南橋から宝瓶口ら約10q程離れた、同じ世界文化遺産で道教の発祥地の一つで40 China Life 成都