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ある日突然の思いつきで中国に引っ越ししてから、はや1年半が過ぎようとしてる。成都で暮らし始めてから、メディアを通して知る中国と実際肌で感じる中国は全く違うということを肌で感じた。一般市民の目に映る現代の中国の生活実態を伝えたい!そんな思いから雑誌チャイナライフをつくりたいと考え始めた。 バブルとはいえ、まだまだ貧富の差が激しいこの国。日常生活の中でさえ痛烈に競争社会の凄まじさを感じる。それはいい意味でも悪い意味でも、この国で生きる人々から発している「一日一日を生きぬいている」という活気。 一円でもお金になるならと、ペットボトルを拾い集める老人をどこでも見かける。道ばたでシート敷いていろんな小商売をやっている人たちもたくさんいる。携帯電話の保護膜シートを貼る商売、靴磨き、傘の修理、ネイルなど。どこかで摘んだようなお花を売り歩く人もたくさん見かけた。それを横目に、爪の先までピカピカにお手入れを施してる女性がブランドのバックを片手に高級車からおりてくる。 そんな彼らの目には、今の社会はどんな風に映っているのだろう。 前に、誰かが「中国バブルはせいぜいあと二、三年で終わる。」という言葉を耳にした。果たしてそうなのだろうか。私にはソレがまるで妬みのように聞こえた。あらゆる意味での“安全感のない”この大陸 編集後記 98 China Life 成都