- 29 - 宿泊先「国立大隅青少年自然の家」へ向かう途中、瀬戸口藤吉翁顕彰碑のある下宮神社 へ寄り、お礼参りして宿に到着すると、私達にとって忘れられない出会いが待っていまし た。一緒に宿泊する、地元吾平中学校吹奏楽部のみなさんです。きっかけは夕食会場で顧 問の片平先生と団長達裏幹部の席が近かった事のようです。私達も吹奏楽団であることを お話したところ、夕食後に是非みていただきたい、という事になり一部団員の集合がかか り、21 時までパート練習となりました。某T コンマスさんはB.Sax の修理までされたそう です。 21 時からは別棟にて当団は打ち上げをしておりました。そこに片平先生が地焼酎「小鹿」 の差入れを持って現れたのです！生徒達は花火大会を中止してまでの練習だった事や、今 回の合宿で指導者を呼べず困っていた事等をお聞きしました。さらにお話が盛り上がり、 翌朝は合奏を行うことになりました。 6:00 の起床から清掃、朝のつどい(国旗掲揚、ラジオ体操、宿泊団体の自己紹介、施設の 方のお話)、朝食の後、再びホールに集合し、吾平中学の皆さんと向かい合わせに座り、ま ず当団がコンクールで演奏した曲を演奏しました。その後生徒さん達の間に入り、今度コ ンクールで演奏する予定の曲を片平先生の指揮で演奏しました。中学生のドキドキがこち らに伝わりつつも合奏が通り、音楽って世代を超える、を実感しました。 私たちが出発する際にはバスに荷物運ぶのを手伝っていただいたり、見えなくなるまで 手を振って見送っていただいたり。涙が出ます。その後、中学生の皆様から届いたお礼の 手紙には「プロの方に教わって･･･」の記述が！違う涙が出ます･･･ その後の観光は桜島、フェリー、仙厳園、霧島神宮、バレルバレーと鹿児島ポイントを 楽しみ、パイナップル、きびなご、さつまあげ、じゃんぼもち、焼酎･･･おいしいものもた くさんいただきました。 私にとって初めての楽団旅行は、改めて音楽の素晴らしさを感じる旅となりました。交 流のポイントは積極的に話しかける事、と学びましたので、次回の旅に活かします！