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- 35 - 第4 回海外演奏旅行 フルート 小山 友里子 海外演奏旅行は、私にとって初めての海外旅行でもありました。事前の説明会などがあ り、楽しみな気持ちと不安が混在していました。 事前の説明会と、従量制限付きの荷物整理を経て、12 時間以上かけて現地に到着したの は深夜。飛行機で乗り物酔いしてしまったこともあり、少々ぐったりしていましたが、団 長さんたちの温かい歓迎がとてもありがたかったです。 街並みは古いけれど雰囲気があり、路上でバンドが歌を歌うより、ヴァイオリンや楽器 を演奏する人たちの方が多いことに、「音楽の街にきたんだな」と感動しました。食事が日 本に比べ、とても量が多かったのには少し苦労しました。 滞在期間の数日は、ガストゲーバーさんのお宅にお世話になりました。私がお世話にな ったお宅は、楽団の支援者の方のお宅でした。私たちのことをとても歓迎してくださり、 ザルツブルグのことをいろいろ教えていただきました。地元のとてもきれいな教会に連れ て行ってくださったり、日本にはない食べ物や雑貨のお店に行ったりと、彼らとでなけれ ば過ごせない時間を持つことができました。 演奏イベントでは、帰国前日のホールでの演奏が一番印象に残っています。お客さんの 反応がすごくダイレクトに伝わり、何度もアンコールをいただき、会場が一体になって演 奏できた気がしました。日本でもお客さんのノリは良いけど、ザルツの人たちはそれ以上 に開放感があるような感じがしました。 様々な演奏イベントの出演と観光と、ハードなスケジュールではありましたが、海外で 演奏できるという普段では体験できないこと、ガストゲーバーさんやザルツの団員さんた ちとの出会い、海外旅行が好きになる、という得難い体験をさせていただけたと思います。 海外楽団との交流は、市吹の自慢の一つだと思います。