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- 54 - 特集 浜松市民吹奏楽団誕生! 「あれから40 年!」 チューバ 間渕 章 それは、偶然の出会いから始まりました。 40 年前って想像できますか?まだ生まれていない?そんな昔〜昔我が「浜松市民吹奏楽 団」は生まれました。 当時市内にあるバンドとしては、某工業高校OB 吹奏楽団(一般の人は入団不可)と、あと はY 社吹奏楽団、航空自衛隊の音楽隊があっただけでした。 私は学校を卒業して市内の建設会社に営業社員として就職しました。スーツに計算尺と 三角スケールの時代、電卓なんてありません、コピーすらありません。ケータイなんて漫 画本の夢の世界。 営業マンの朝は喫茶店のコーヒーから始まります。そこで私と元団長の高橋さんが出会 い、楽器を吹く場(吹奏楽団)を作ろうと熱く語り合い紆余曲折もありましたが、昭和50 年 6 月やっと産声を上げることができました。 ここまで来るのが大変!どうやって仲間を集める、楽器はどうする、練習場は、指導者 は毎回(毎週)違う人にする、資金は、練習日は月曜日の夜にする(幹事全員暇な日)、仲間 はお互いに知らない人にする(自分の学校のOB は避ける)、楽器は個人で何とかする、練習 場所は楽器置き場付きで借り賃の安い場所を探す、資金は幹事が当面出し合い練習場代、 譜面代に充てる、団費での飲食はしない、将来は親子で楽しめるような楽団にする、高校 生は原則不可とする(夜間外出時間が9 時までだったので)、基本的に政治・思想・宗教に 囚われないニュートラルな立場で運営する、(会社・企業等のひも付きにならない)等々… 何もない文字通りゼロからのスタートでした。 毎晩のように団長宅でイーストマンとかロイヤルマリーンズバンドのレコードを聞きな がら夜を徹して熱く語り合った事が懐かしく思い出されます。 私は、練習場確保及び渉外の担当(マネージャー)で、当時の浜松市の公民館全部、音出 し出来そうな処を、仕事の傍ら数週間かけて探し回りました。