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....  しかし、自分の外部を見ている肉体の目で、普通に意識を働かせたのでは、 自分を環境に似せることはできません。擬態が成立するためには、自分が 今いる環境の中で「安全である」ことを確認できなければなりません。自 分の背中が見事に枯れ葉に似ていても、肉体の目で自分の足許を見ただけ で「ここが安全」だと確信は持てないはずです。環境ごと自分を、自分の 外部から観察できなければなりません。「意識は体の外にもある」と考えな ければ、説明がつかないのではないでしょうか。  「意識は体の外にもある」という考察を、植物を観察することで補強しま す。東京大学総合研究博物館の大場秀章教授は、その著書で、植物には「会 話し、変身し、動物を操る」、「人間なんか目じゃない知恵」があると述べ