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し、心細く辛く不安に感じている時に、こうすれば「必ず夜明けが、やっ て来ますよ!」と、子供たちの口を借りて語り掛けているように感じました。 子供たちが輪になって歌う童唄を、何気なく聴いているのは、人生の問題 に悩み、闇の中に迷い込んだ大人です。闇に迷い込んだ者は、子供達が唄 う歌を、何気なく幾度も聞いているうちに、自分が語り掛けられているよ うな気持ちになります。童歌によって、闇夜に彷徨う者は、繰り返し、繰 り返し慰められることになります。  このような視点でこの歌を捉えると、歌の前半で「籠の中に閉じ込めら れたトリは、いつ出るのか」と問われて、後半でその答えとして2つのこ とが語られる、という構図が見えてきます。 ....