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....  逆に言えば私たちは、人生の闇夜の中では、この『魂』を見失っている ことになります。すると歌の前半にある『籠の中のトリ』は籠の中に閉じ 込めているように思える、無意識の中の『魂』だと読めます。魂は心と体を「統 べ治める力」なのですから、『トリ』は空を飛ぶ「鳥」ではなく、「統べおさめる」 という意味の『統理』と解釈したほうがしっくりときます。「籠の鳥」に掛 けた『本来の自分』の力である『統理』こそが『魂』であり、自分を統べ 治めています。自分を統べ治めている『後ろの正面』は、自分の人生の本 当の主人公だとカゴメの歌の作者は言いたいのではないのでしょうか。  人生の本当の主人公は、理性ではなく『本来の自分』である『魂』だと 気づかなければならないのです。ところが私たちにとって『魂』は普通、『籠