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されていると安穏としていたのに、ある日突如としてその安泰は打ち砕か れます。大好きな恋人から宣告を受ける時のようです。「私ね、好きな人が 出来たの。でも貴方のこともずっと好きだから、時々あっちへ行く時もあ るけど、気にしないでね」。でもどう考えても、恋人が新しい奴の所で過ご す時間の方が、自分と過ごす時間より絶対に長いのです。  そして目の前で行われる両親の喧嘩も問題です。もし私たちが文化勲章 を貰うことになって皇居に出向く時、夫婦同伴が原則ですから、どんなに 喧嘩をしていても一緒に行くでしょう。そして天皇陛下の前では、誰に指 導されなくとも、喧嘩のそぶりも見せないでしょう。それは「重要な人の 前では不快な感情を表さない」という暗黙の了解があるからです。だから ....