の人生の記憶が、体を操ることなどから観察できます。例えば新聞で、不 安や緊張を感じると便意を催してしまう「過敏性腸症候群」という病気に 30年近く悩まされ、進学や就職など様々なことを諦めざるを得なかった という40代の患者さんの体験を読んだことがあります。 　心の働きが病を引き起こしていることは、間違いなさそうです。体は、 私たちの意識とは別の仕組みで、無自覚に自動的に働いています。この、 体を自動的に動かしている無意識を、『潜在無意識』と名付けることにしま す。この力は、体の反応として認識されるものですから、『体の自分』と呼 ぶこともできます。 ....