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はお供になるのでしょうか。私は桃太郎の旗印である『日本一』を、『日の 本に一つ』と読むべきだと考えました。つまり『太陽の下で全ての生物は、 繋がっていて一つ』だという自覚を手にしたときが、旅立ちのときなのです。 ずっと私たちの中にいて、私たちと共に生きている人生の本当の主人公は、 その存在を自覚した時に初めて心の中に現れることができます。決心によっ て始まるのです。実は物語の中では、桃太郎が既に決心によって始めよう としている場面が描かれています。  ところで、『桃太郎』の旅立ちの場面と還って来る場面では、道端に同じ 花が咲いています。つまり宝物は、一瞬にして手に入るということです。 旅立つことさえできたならば。 ....