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11 起業を夢見ていたとはいっても、夢に向かって着々と準備していたわ けでも、広告代理店をやりたいと思っていたわけでもありませんでした。 三十五歳のとき、突然、会社を辞めざるを得ないことになり、「とにか く何かしなければ」と焦る中、それまでやっていた仕事をやるしか思い つきませんでした。それが広告の仕事でした。知り合いのデザイン事務 所の社長に頼み込んで、机1つと電話を置かせてもらい、そこから事業 らしきことを始めたのがスタートです。 会社員時代に付き合いのあった会社に挨拶に行くと、多くの会社から 仕事がもらえました。今思えば順調だったのかなとも思えますが、当時 は明日をも知れない、どうなるか分からない不安の中での毎日でした。