16 　ここで金融機関から融資を受ける際、多くのドクターが間違えがちな点を あげておきます。それは、今は低金利時代だからといって「金利を最優先」に考 えて借りることです。 　開業資金の調達にあたっては、金利よりも返済期間の長さを重視して借り ることをお勧めします。返済期間が短いと毎年の返済金額が大きくなり、そ の分だけ運転資金もより多く必要になります。もしも開業後運転資金がなく なれば、リスケジュール（返済猶予）してもらうか、他の金融機関から新たに借 りなくてはなりませんが、開業前に借りるのは簡単でも、開業後に不足資金を 追加で借りるのはかなり難しくなります。 　それから、開業資金を借りる場合は、住宅ローンとは異なり「金利は経費に なる」という点も知っておいたほうがよいでしょう。 　大事なのは、「開業資金をできるだけ多く、長期返済で借りる」ことと覚え ておいてください。