18 　もちろん、自分には自信があるという先生が、あえてそういう激戦区に開 業するのは自由です。とは言うものの、例えば、自宅は都内の城南地区にあっ て、クリニックは競争の少ない東京の下町や近県に開業するというやり方があ ることも知っておいて損はないと思います。 　ちなみに、埼玉県は「人口あたりの開業医の数が最も少ない」といった データがあります。これにより、「埼玉県で開業すれば、患者さんの確保に 心配はなさそうだ」と見通しが立つわけです。都会の激戦区で開業するの か、マーケットを優先して競争の少ないところで開業するのか、よく考えて 決めるべきなのです。 　以下に、開業に適した場所を見つける際に重視すべき４つの点をあげて おきます。 〈開業に適した場所〉