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70  年間に1兆円ずつ増えている医療費の財源不足が問題となっているなか、 今後外来収入の増加は期待できません。また、厚生労働省が行っている「医療 施設調査」によると、診療所1件当たりの外来数は年々減少しています。  こうした現状から考えると、今後の開業医は訪問診療に何らかの形で関 わっていく必要があると思います。  訪問診療というと内科の先生だと思われるかもしれませんが、訪問診療で 求められているのは、実は内科だけではありません。皮膚科の先生が褥瘡 (じょくそう)を手当てしたり、メンタルの先生が痴呆の患者さんを訪問した り、整形外科の先生がリハビリの指導をしたり、眼科の先生が白内障の患者 さんを訪問する等、実はいろいろな診療科目に対してニーズがあるのです。  現在、訪問診療に対しては外来診療と比べて非常に高い保険点数が設定 されています。上手に取り組んでいけば、クリニックの収益にかなり貢献す ると思います。