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せています。腕一本で独立した父の夢が成就した、まさに最高の時代だったと思 います。 バブル崩壊で経営状況が一転  1980年代後半、世間はバブル経済に沸いていましたが、スズキ機工は株や 土地の投資に手を出すことなく、堅実な経営を続けていました。しかし、199 1年にバブル経済が崩壊すると、わが社もそのあおりを受けます。 18 リットル缶 の価格破壊が始まったのです。   18 リットル缶はJIS規格の製品のため、どのメーカーの製品を比べても大差 ありません。そこへバブル崩壊が訪れ、世の中のコスト意識が高まり、価格競争 が始まったのです。体力のない製缶メーカーは必要な設備の更新やメンテナンス ができなくなり、徐々に生産性が悪くなって不良品発生の頻度も高まるといった 悪循環に陥り、1社、また1社と倒産・廃業していきました。その影響を受けて、 14