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かったのでしょう。私に思いとどまるよう、強い姿勢で詰め寄りました。  母の思いも十分理解していました。でも、つらい、苦しいなどの愚痴ひとつこ ぼすことなく、油にまみれながら一生懸命働いてきた父の頼みは断れません。「何 不自由なく育ててくれた親父の頼みは断れないよ……」と母に伝えると、諦めて 入社の準備を始めてくれました。私もすぐに勤めていた商社を辞めて、スズキ機 工に入社しました。1997年、私が 28 歳の出来事です。 16