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に多くの大手企業との取引が拡大し、主力事業を 18 リットル缶製造機械の製造・ メンテナンスから、主に食品業界に対応した産業用自動機械事業へ転換できたの です。  明るい兆しが見え始める中で、父が会長に、私が代表取締役に就任しました。 入社して 10 年、 38 歳の時でした。決して楽ではなかったけれど、社長として事業 を継続していこうと決意した矢先に、またしてもトラブルが発生しました。 思いがけない社員との軋轢  当時の私は本当に忙しく、分刻みのスケジュールで働く日々でした。それにも かかわらず、決算を迎えるとギリギリで利益など出せない年が続いていました。  この頃は私が営業を担当し、中途入社したスタッフたちが設計・加工を取り仕 切っていました。会長になった父は次第に出社しなくなり、私は外回りで会社を 不在にすることが多くなっていました。 29 第2章混迷期