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34 でがん治療を専門にしていたとき、医療の本質はがんを治すことで はなく、そのほころび部分である生活習慣を正すことであると気づ いた。そんな医療の本質を実践できる医院にしたかった。そのため には虫歯を治してそれでおしまい、という一時的な関わりでなく、 長い関わりが必要だ。そして、長い関わりをつくるには敷居の低い 医院でなくてはならないのだ。    新見の思いとは裏腹に、開院当初は普通の歯科医師と同じように、 歯が痛いと訪れる患者の応急処置に追われる日々だったという。転 機が訪れたのは開業二年目。さらに治療の腕を磨こうと、休院日を 使い、技術の進んだ病院へ修行に出たことがきっかけだ。