38 治療に関しては「押し付けない医療」が新見のポリシーである。現 状を丁寧に説明し、医師として最善の提案はする。しかし、本人が同 意しなければ、その治療は行わない。 例えば、歯が割れていたとしても本人が抜くことに同意しなければ、 抜かずに、管理しながら経過観察するという。 新見　患者にとって「納得しないのに抜かれた」という思いは歯科 医師への不信感につながる。それは一生のサポーターとしては絶対に 避けたいことだ。患者から「抜いてください」という前向きな言葉が 出たときに初めて抜歯となる。そのときには信頼感が生まれているか