ＣＤを買って聴きあさりましたが、その殆どが人為的な非自然音でした。私は 山の香り、遠くから風が走り抜けてくる気配まで感じられる自然を目指してい ます。世にある自然音の殆どは自然音の単なる記録でした。自然音を聴いて香 りなど、風情まで感じられるようでなければ自然音とは呼べないと思っていま すし、それでこそ有益なものとなるのです。例えば波の音を録音するときには、 高い機材が波をかぶる危険をおかしてまで、波打ち際や波間にマイクロフォン を立ててしまいます。これまで何本の高いマイクをダメにしていることか…。 しかしその甲斐あって、脳に刺激があるリアルな波音が録音できています。 　使い方を説明するガイダンスＣＤの中には、特殊なピンクノイズを入れてあります。ピンクノイズとい うのは、ある目的をもって操作してあるノイズのことです。単純なノイズはスピーカーが飛んでしまいま すが、ピンクノイズは高音域のノイズを弱めてあるので飛ぶことはありません。このノイズを流すと、ス ピーカーが初期化されます。ザーッという音が流れるだけなのですが、はじめての使用前に２.３時間、 半年に一回くらいの間隔で１.２分かけるだけで、スピーカーがクリーニングされていい音がよみがえり ます。 ! オーディオ機器をクリーニングするノイズ 38