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8 留学生さんに20年後のインタビュー(許結偉さん) 恵さんと出会ったのは、1997年の少し前でした。当時、 私は日本に留学していて、建築を学んでいました。今の仕事は 店舗の改装、工事です。主にセブンイレブンやチェーンのスー パーマーケット、ドラッグストアなどグループ企業の仕事をし ています。 留学時代、一年のうち、香港へ帰れるのは大体1、2回で した。ある時、香港から日本へ戻る飛行機の中で隣の席に一 人の女性がいました。彼女は私に声をかけ、「日本のどこに 住んでいるの?」と尋ねました。当時の私は日本語がとても 下手で、私は「中野(ながの)です」と答えました。 ところが、飛行機を降りて、恵さんと同じ方向の同じバス に乗ることに。二人で中野区にある西武新宿線の沼袋駅で下 車しました。いまだに恵さんからこの笑い話をされています。 でもどの留学生もこういうことがよくあるんです。日本語の発 音は難しいですからね(笑)。 留学していた最初の2年、平日は授業に出て、授業が終わ ったら、二つのアルバイトをしていました。週末は三つのバイ トです。月曜から金曜まで大体夜の11時半頃まで働いて、家 に帰るのは12時半くらいでした。 週末は授業がないので、恵さんの会社でハガキの整理を手 伝っていました。少しでも日本語を話す機会が欲しかったか らです。恵さんの会社はお菓子メーカーさんのPRをやってい たので、プレゼントキャンペーンに大量のハガキが来ていまし た。当時の私は日本文化にまだ詳しくなかったので、日本人 はとても伝統的で、手紙やハガキを書くのがとても好きなん だなと思っていました。        Sammy(許結偉) 22