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仲間との毎日の練習、コミュニケーション。努力の積み重ねの末に掴んだ勝 利、その全てが千葉の大きな自信となっていった。 1人勝ちでない、皆で勝つ喜び。 小学生の頃マラソンで1位をとると両親は心から喜んでくれた。千葉自身も ものすごく嬉しかったことを覚えている。しかしマラソンで負けた仲間たちは 千葉の1位を喜んでくれる事はなかった。いつか千葉を追い越そうとする良き ライバルにはなっても、共に勝つ喜びが味わうことができなかった。 しかし大学時代のバスケットボールは違った。 チームが勝つことで、共に苦労し、共に悩んだ仲間たちが一緒に喜びあえる。 ハイタッチをし肩を抱き合い、時には涙しながら喜びを分かち合った。その時 千葉は気がついた。1人勝ちではない、皆で勝つ喜び。 -18-