例する実力の世界だった。千葉は自分の力を存分に試すことができた。そして、 所長としての２年間では、人間力が養われたと言う。営業マンをリクルートし、 彼らを束ねて組織をつくった。 「世の中には色々な人がいる、人は皆それぞれだ。とよく言うけれど、身に 染みました。プルデンシャルには営業の精鋭、言ってみれば一般常識が通じな い、荒くれ者が集まってきます。いちいちイライラしていたらやっていられま せんでした。 イライラするって、自分の思い通りにならない、自分には理解できない行動 をされると湧いてくるじゃないですか。でも、彼らの行動に、良い、悪いはな いし。彼らの特性と思えたら、コミュニケーションの取り方も分かって、組織 もそれを活かした事で作ることができました。ちょっとのことではイライラし なくなりました」。と笑顔をみせた。プルデンシャルでの５年間は、自分の実 力を試すこと、そして組織づくり、コミュニケーションを学ぶ、大事な時期に なったようだ。 -38-