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10 また、地元の肉屋の子供ということもあって、商店街のお っちゃん/おばちゃんにはいつもよくしてもらっていまし た。特に店の隣のはまやさんという愛称の八百屋さんの気 さくなご夫婦には、小さい頃遊んでもらったり、野菜の名 前を教えてもらったり、遊び相手になってもらっていまし た。地元を歩けばお客さんによく「マル福さんのとこの! 大きくなったねえ。」と声を掛けてもらったりして温かい コミュニティに見守られながら育ちました。 こう見ると、何不自由ない幸せな幼少期を送っていたよう に見えます。けれど、そんなことはありませんでした。当 時の私には大きなコンプレックスがあったんです。 それは、親が肉屋であることです。