17 ました。人間不信になっていたために誰とも本音で接する ことができず、結果友達もちゃんと作れずに退屈な日々を 過ごしていました。 それでも、仲のいい友達は何人かできました。 そのうちの一人であるTは、中学３年の三学期の間アメリ カへ、私はカナダに短期留学することになっており、毎日 そのワクワクを語り合いながら登下校していました。 そんな中学生活を送っていた私に転機が訪れたのは、肌寒 い中学３年の秋でした。 登校して彼のクラスを覗いてみると、彼の姿がそこにあり ませんでした。 「風邪でもひいたんやな」 と思って普段通り教室で朝礼を待っていると、そこに暗い