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28 「けど、バスケ上手くなれば、もしかしたら振り向いてく れるかもしれへん」 そう思った私は、その日からひたすらフリースローの練習 をするようになりました。背も低く、運動神経もよくない 私がバスケで貢献するには、フリースローで得点できるよ うにするしかないと思ったからです。 昼休み、休み時間をひたすらフリースローの練習に当てる ようにしました。 すると自分にも自信を持てたのか、その黒人の彼と仲良く なれました。 体育の授業でのバスケの試合中、彼がドリブルしながら放 ったシュートが外れて、そのこぼれ球を私がゴールした時 に 「いいパスやったやろ」 と冗談混じりに彼が言ってきたのがいい思い出です。