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42 リカの大学である以上、マジョリティの生徒はアメリカ人 でないといけないのです。 また、留学生の多様性を担保したいハーバードにとって、 留学生のほとんどをアジア人が占めてしまうことはマイナ スです。そのため、出願者数の多いアジア人と、出願者数 の少ない少数民族出身の人では合格基準が異なってしまう のです。 このように、合否基準がテストの点数のように客観的では ないため、誰が受かって誰が受からないのかを見定めるこ とができません。このように賛否両論あるアメリカの大学 のアドミッション・ポリシーですが、出願者の個性や価値 観を評価しているという点で、私にはとても魅力的に映り ました。日本のトップ大学には同じような環境で育った同 志がどうしても集まりがちですが、アメリカの大学では多 様なバックグラウンドを持った学生が世界中から集まる仕 組みになっているからです。