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29 中学生の時から、学校にはあまり 行かず、父親の仕事を手伝 っていた。 父は柿沼解体という会社を経営していたので、そこで仕事を 教わっていた。 いわゆる父親の元に、丁稚奉公で入ったような状況だった。 そのため、中学卒業後も父の会社で仕事をすることになった。 15才は社会から見たらまだ子供。子供に仕事を教えるとい うことは並大抵のことではない。 知識も社会経験もほとんどない状態の人間に、一人前の仕事 を教え込むわけだから。 周りの人は「こりゃ大変だ」と思っていたに違いない。 私が仕事を続けることができた最大の要因は、今でも師匠と 呼べる人がいてくれたおかげだ。