【Jの一言】 読者の方へ
ある日、編集者の人から本を出してみないかと言われた。
本来「本」というものは「誰かに何かを伝えたい」と思っている人か、利益目的で出版するかのどちらかな気がする。
僕は「誰かに何かを伝えたい」という意識はないわけではないが、強くはない。
本を出して利益を追求するかと言われたら、本を出して儲けなくても、他の手段でいくらでも稼げるのでそれも違う。と思っていたので何かピンとこない感じだった。
もちろん、そう編集者にも伝えた。
そこで返ってきた答えが、「自分のためではなく、今迷っている人たちのために谷口さんの経験と今感じていることを伝えて欲しい」と言われ、「なるほど人の役にたつのなら、徳を積むのも必要かな」という程度で了承することになった。
もう一つ付け加えるなら、この本は「無料」とのこと。全部無料。登録も必要なければメアドも必要ない。途中にコマーシャルもない。その環境、ちょっと気に入ったと言う感じ。だからいい加減と言うわけではなく、無駄に力を入れることなく僕の拙い経験で良ければとの思いで筆をとることにした。
人生は経験値が大切なことはわかっているつもりなので、出版という貴重な経験もありかなとの感じで、「今の僕」を「Jの一言」として書き上げてみた。
本書が読者の「気づき」を引き出してくれたら幸いだし、ジャーニーという男との接点になってもらえれば嬉しいと思う。
ジャーニー 谷口 博輝
「Jの一言」
目次
「過去あっての現在、現在あっての未来」
「普通から生まれる基本の学び」
「スポーツで勝ち負けを覚えることの大切さ」
「経営者としてのDNAは環境にあった」
「お金を稼ぐ景色を見ていた」
「影響力と統率力」
「一番にこだわる」
「いい加減=良い加減の意味」
「恋愛は人を成長させる」
「目的が変われば手段は変わる」
「問題の抽出と改善」
「誰も損をしない仕組みを体感する」
「風を読む」
「気づきは行動の源」
「動けば景色が変わる。景色が変われば楽しくなる」
「成功者は本当によく動く」
「影響力が大きな営業力になってゆく」
「時間という財産」
「介護士の仕事をして得た大きな気付き」
「気づきは大きなチャンス」
「マネーブロックを外せ」
「何をするにも、まず自己投資」
「今の延長線上に未来あり」
「幸せについて」
「学びについて」
「人を雇うことはしない」
「信用と信頼は必ず構築しておく」
「ジャーニーの男論」
「依存と自立」
「未来のジャーニー」
「あとがき」
「Jの一言」
良く言われることだけど、やっぱり現在は過去の積み重ね。
過去の自分の結果が現在と考えると、自分の過去がいかにいい加減だったかがわかる気がする。
僕だけじゃなく、子供は自分の環境を選べない。
親を選ぶことはできない。
生まれてくる場所を選ぶこともできない。
何人兄弟で何番目に生まれてくるかも選ぶことはできない。
もちろん男の子か女の子かも選ぶことはできない。
そう、赤ちゃんに選択肢はない。
だから、生まれてきた環境こそ、その子の人生のファーストステップであり、その環境の中から自分の人生をスタートすることになる。
ある人が言っていた。
赤ちゃんや子供、そして未成年者は自分の環境を選べない。
だからその責任も取らせるわけにいかないと。
確かに。
この本を読んでいるあなたが何歳かはわからないが、未成年であれば基本多少悪さをしても刑務所に行くことはない。
少しのやんちゃだったら、多分、少年院とか鑑別所くらいかな。僕はそこまで悪さをしたことがないので、残念ながらそう言う経験がない。
しかし、成人になってからは、自分で環境を選ぶことが可能になる。
住む場所。
仕事。
付き合う人間。
どこを目指すか。
そう、大人になると言うことは、選択肢が沢山あるということ。
あとは自分がどこを目指し、どんな行動をして、自分の未来を作っていくかなんだよね。
そこで大切になるのが、「環境」と「情報」。
子供の頃は環境を選べなかったけど、大人になると言うことは環境を選べるということ。
これは大人になって誰にでも平等に与えられる大きな武器。この環境をどう選ぶかで、その人の未来は大きく変わる。
大人になって、自分で環境を選択していることを意識していますか。
次に「情報」。
これも、どんな情報を手にできるか。どんな情報を選択するかで大きく未来が変わっていく。
昔は親や先輩、仲間からの情報が信頼できる情報であり、それ以外はテレビやラジオ、もしくは雑誌から情報を得たものだと思う。
しかし現代社会は情報を得る手段がアナログだけでなくデジタルで取得できる時代になった。
YouTubeしかりLINE、インスタと膨大な情報を手に入れることができる。
だからこそ大切なことがある。
それが「情報の選択」である。
多少なりとも人間関係がある人からのアナログの情報は多少信頼できることも事実。
しかしネットの情報はそうはいかない。
とんでもない嘘の情報から、一つの動画で人生が変わるようなことまで、デジタル情報は使い方を間違えるととんでもないことになるし、正しい使い方ができると億万長者にもなれる。
良い時代でもあり、怖い時代になったと僕は思っている。
だから情報を種々選択して正しい今を作っていく必要がある。
過去あっての現在。
過去は変えることができないけど、未来は自分で作ることができる。
だから「現在あっての未来」。今を大切に積み重ねることで、ワクワクするような未来も訪れるかも。だから情報を見極めて今を大切にしたいよね。
少しだけ僕の子供の頃の話をしてみようと思う。
僕の生まれた環境は一言でいって「普通」。この言葉に尽きる気がする。
父は建築関係の会社に勤めていた。母はお好み焼きのお店を祖母と一緒にやっていた。ちなみに今もやっている。
いわゆる「お坊ちゃん」でないことだけは確かだ。
僕がお金持ちの子供だったり、天才的に何かの能力に長けていたりしていたら参考にならないかもしれないけど、僕は本当に平凡すぎるくらい普通の家庭に育った。
小さい時、僕は水が怖かった。水が顔にかかるだけでも嫌だった。
すると母親は僕に水泳教室に行けと言った。
いわゆるイジメ。いや愛情?。
不思議と親というものは子供が嫌いな食べ物や、嫌いなことを敢えてやらせようとする傾向がある。
水を怖がる男の子の将来を憂慮して、水泳を習わせる。
ピーマンが嫌いだというと、ピーマンを食べさせようとする。
好き嫌いをなくさせる努力を親なりにしているんだと思う。
だから3歳の時から水泳教室に通っていた。
小学生になると、野球を始めた。練習を頑張ったおかげで、レギュラーにもなれた。
水泳しかり、野球しかり、スポーツというものは「勝ち負け」を自然と教えてくれる。
人生は最終的には「勝者と敗者」か、「どちらでもない」に分かれる。
どちらが良いか悪いかをここで問いかける気はない。
ただ、どちらかに行くのであれば、僕は「勝者」になりたかった。
水泳も、野球も勝った時と、負けた時では大きな違いがある。
物事の判断を勝ち負けにしてはいけないという教育もあると思うが、社会にでたら否が応でも勝ち負けの結果を思い知らされることも事実。
戦うことで強くなり、負けることで悔しい思いをして、そんな悔しさを繰り返したくなくて頑張る人も多いと思う。
だから僕の場合はスポーツを通して勝ち負けを体験したことが今の自分に役に立っている。
子供のころは学校が終わってまっすぐ家に帰るのではなく、スポーツをして疲れて最初に帰るところは、母親がやっていた「お好み焼き屋」だった。
お好み焼き屋の一角で宿題をして晩御飯を食べて、仕事から帰ってきた父親と一緒に家に帰る。そんな生活をしていた。
実はこの環境こそ今の自分の原点がある気がする。
小さい時に婆ちゃんと母ちゃんがお好み焼き屋という「商売」をしていたことで、働くことの大変さや、客商売の大変さを毎日見ることになる。
そう、子供心にお金を稼ぐことの大変さを見せられていたことが、僕の経営者としてのDNAを構築したんだと思う。
この後も何度も言うと思うが「環境」は大切な成功の要素だと思う。
「お好み焼屋」でお金を稼ぐ景色を見ていた僕にとって、稼ぐということの難しさも楽しさも子供心に分かっていた気がする。
この環境を提供してくれた両親には感謝だな。
街に出ればお金を稼ぐ景色はいくらでも見ることができる。
町では多くの人がビジネスをしている。それを何も感じずに見て歩いているのか、「ここは儲かっているなぁ。何でだろう」とか、閑散としているお店をみたら「何が悪くて客が少ないんだろう」等々考えるくらいのことをしただけで、商才とか経営者感覚はついてくるもの。
要は学ぶ気がある人は何処にいても何かを掴んでいるんだということ。
そんな中で僕は子供の時は「普通」の子だったということ。
一つ言えることは、毎日お金を稼ぐ景色を見ていたという事実。
これはプライスレスな大きな財産となった。
僕は小学生時代にやっていた野球を中学になって辞めた。
理由はホント簡単で笑っちゃう内容。
それは「デッドボールが怖くなった」こと。
小学生時代と比べると、中学生のボールは半端なく早くて重い。そんなものが、思いっきり自分に向かって投げられていることに恐怖を感じた。嘘でしょ、と思うかもしれないけど、これ本当の話。
それで結局子供の頃にやっていた水泳を再開することになる。そこで自分の可能性が大きく開けた。
基本的に僕は群れることが好きでない。
だから、水泳部に入っても自分のために必死になって練習を重ねてきた。
ある時、担任の先生から「谷口キャプテンやれ」と突然言われた。
群れることは好きじゃなかったが、仕方なく引き受けた。
経験とは不思議なもので、仕方なく受けたキャプテンという役が、新たな僕の可能性を広げてくれたことは今になってわかった。
仕方なく引き受けた結果でも、なんと中学の時に男女共に3回団体優勝することになる。
仲間に言葉で言うのが好きでないので、人より多く筋トレしたり練習することで、メンバーには後ろ姿しか見せなかった。でもそれが一番良かったのかもしれない。
結果仕方なくやったキャプテンで、「影響力」や「統率力」を身につけることができた。
そして何より自分でも輝いていたと思う経験を積めたことは今でも誇りに思っている。
当時は北島康介がオリンピックで2種目金メダルをとるなど、日本中が水泳ブームということもあり、僕の中学時代には、背泳の入江選手なども同じ大会に出場していた。同じステージにいた入江選手が世界レベルの選手に駆け上がっていくプロセスを見せてもらったことも大きな財産になっている。
社会に出て感じたことはやはり「影響力」とか「リーダーシップ能力」は大切だということがわかった。
結果中学生の時は水泳以外ほとんど何もしなかった。
ひたすら一番になることに拘って、日々練習練習の毎日だった。
友達が恋愛とかに走っていても、ほとんど気にならず一番を目指し続けた中学時代だった。「ナンバー1にならなくて良い」という歌があったが、例えば数字の世界で生きていくものにとって一番か二番では天国と地獄くらいの差があることも事実。
この章で何が伝えたいかと言うとナンバー1になるかならないではなく、「ナンバー1を目指すことくらいはするべき」ということ。
目指す権利を持っているんだから、まず目指すことから始めるべきだと思う。持てない権利をどうこう言うんではなく、今持っている権利を使うべきだと伝えたい。
その上でナンバー1は一人しか成れないと言うこと。
多くの人が目指して一人しか成れないのがナンバー1だからこそ、ナンバー1は価値があるんだよね。
中学の時にあれほど夢中になっていた水泳を高校に入って一年経たずに退部することになる。
理由は簡単。
高校に入って僕は恋愛に走った。要は部活を疎かにして恋愛に走った。それが理由。
そして夢中になるものが現れる。それが「ストリートダンス」だった。
友達に誘われて応援団に入って、そこで覚えたダンスが好きになり、YouTubeを見たりして廊下で一人で練習などもした。
ハマるとトコトンやってしまう性格。
友人と3人でダンスチームを結成し、日サロに通い、髪型を変え、途中からダンスの目的がモテルことに変わり、学校が終わったらバイトに行きダンスを練習し、全く勉強をしない高校生活へと突入。
ボーリングにもはまり、賭けボーリングをする始末。実は数学では学年でもトップクラスだったこともあって、2年の時には特進クラスに入れられることになったが、全く勉強に興味がなくなったので、これで俺の高校生活も終わったなと思うくらい。いい加減だった。
ヤンチャな高校時代だったが、それはそれで学びも多かったと思う。
人はいい加減を嫌うけど、「良い加減」は大切だと感じる今日この頃。
もう少しだけ学生時代の話を続けよう。
そんないい加減な高校生活から大学へと進むわけだけど、これもまたいい加減だったと思う。
高校時代ですでに勉強に興味がなくなり、ストリートダンスに走ったこともあり、特に大学に行かなくてもいいかなって感じだった。
高校の担任が大学だけは行っておけという助言もあり、たまたま知り合いが福祉系の大学から大手企業に就職できたとの話を聞いたので、就職しやすいならということで関西にある福祉科学大学に進学することになる。
大学に入ってからも遊びの活動資金が必要なのでコンビニのバイトをしながら、ひたすら目立つことを重点においてストリートダンスを続けていた。
そんな感じだから、髪も長く染めてチャラチャラしてたので、仲間も同じ色の仲間が集まってきた。
そこで今でも付き合っている4人の仲間ができた。
長く付き合える仲間というのはやっぱり素晴らしい財産だということが時間が経って実感できた。
そういう仲間と楽しい大学生活をしていた。
そんな時に人生の中でも一度あるかないかという大恋愛をした。
その時の僕は人生がバラ色だった。
大学で仲間ができ、好きなストリートダンスして、勉強もほとんどせず、大恋愛。
そりゃバチもあたると思うくらい最高な大学生活だった。
そこからどん底へ突き落とされる。
彼女と付き合って8ヶ月くらい経った時、突然別れがやってきた。バレンタインの日にライブに一緒に行き、プレゼントももらい、彼女もメチャノリノリだったのに、翌日突然別れを告げられる。
自分ではまったく想像してなかったので、突然の別れを告げられた時は自宅のソファーで大号泣した。
【恋愛で学んだこと】
その1
ライブには彼女とは一生いかない。(ライブはやっぱり俺が主役じゃない。笑)
その2
優しさに対して信用しない。(女性は役者になれる。笑)
その3
女性はバッサリ人間関係を切れる性格を持っている。(もちろんそうでない人もいる。笑)
世の中、男と女しかいない。若い時に大恋愛をしたこと。男なのに2、3日食事もできないような失恋をしたこと。こういう経験こそ大きな財産になっていることだけは確か。
人生を語る年ではないけど、経験から学んだ話はできる。
大学時代はほとんど授業を受けず、仲間と遊んでいたが、チャッカリ屋だったので上手く単位だけは取って卒業した。
大学2年の時に筋トレにはまった。ベンチプレスと出会い、授業が終わったら週に2回から3回ジムに通うようになる。
ジムの記録を破りたくなって必死に頑張って、100キロを7回上げられるまでになり、マックスで120キロも上げるようになっていった。
当初はダンスが上手くなりたくて筋トレを始めたけど、途中で目的が変わってベンチプレスにハマる結果になってしまう。つくづく自分はいい加減だと思う。
でも人生の目的なんて、どんどん変化、進化していいんだと思う。もちろん退化は絶対ダメだけど。
道を歩いていて良い景色があれば、そちらに向かって歩くことも必要。
そこから自分でも想像していない行動へと移ることで進化することもあるんだということがわかった。
人は手段を変えることを嫌うけど目的が変われば手段は変わるもんだということを覚えた学生時代だった。
就職活動では当初受けた会社は見事採用されたが、給与が少し少ない会社だったので、他も受けることになった。
当時、僕の趣味がストリートダンス、ゴルフ、サーフィン、スノボと多くあったこともあり、就活の条件に給与と休日の安定をあげていた。
もともと仕事において時間勝負する気はなく、成果主義が一番正しい報酬制度と考えていたこともあり、無駄に残業させるような会社は避ける気でいた。
そして金融も扱う大手のO社が休みもシフトせいだと言うことを聞き、どうしてもO社に入社したくて面接を受けることにした。
無事最終面談までいったが、最終面談で落ちてしまった。
僕の中では一番希望の会社だったので、O社にいた先輩にどうしても入社したい旨を伝えたら、なんともう一度最終面談を受けられるよう取り計らってくれた。
願うことの大切さを学んだ一瞬だった。
先輩から最終面談でダメだった内容も教えてもらえ、問題の抽出ができたことで修正して最終面談に挑んだ。
結果。
見事「採用」を頂くことになる。
どうしてもO社に行きたいと願う気持ちと、失敗しても問題点の抽出と改善を図ることを先輩に教わった。
長い人生の中では成功も失敗もある。
失敗して終わってしまえば本当の失敗になる。
失敗した原因を探り改善を図ることで、目の前の壁はいつか乗り越えることができる。
そこから成功へと再度進むことができる。
人はこうやって成長していくのだと感じた。
O社に総合職として入社した僕だが、介護関連の会社だったこともあり、入社一年目は現場で仕事を覚えるという指示だった。
実は僕は介護の仕事が一番やりたくなかった仕事だったので、これには本当にまいった。
でも多くの人の協力もあって採用された会社なので、まずは頑張ることに気持ちをシフトさせた。
ここでヘルパーも資格もとることになる。
研修中は仕事仲間たちと結構飲みに行くことも多く、僕に幹事の役割が多く回ってくることになる。学生時代から幹事役は得意だったので快く引き受けた。
引き受けたもう一つの理由が、実は幹事は皆からも喜ばれ「利益」も出ることを知っていたからだ。」
どこのお店も団体客は売り上げが見込めるので喜ばれる。
僕はお店と交渉して、僕らが1人で行く時よりも量を多くしたり質を高めてもらうことにした。
その上で金額も安くしてもらうので、その差額が僕の利益となることを学生時代から体感していた。
結果、仲間もお店もそして僕も誰も損をすることなく喜ばれる幹事を続けることになった。
これをある研修会社では「三方良し」と言うそうだ。
皆が喜ぶ仕組みを作り利益を出す。
人生は支出より多くのお金を稼ぐことで「黒字の人生」を歩むことができる。会社勤めしていても常に「個人経営者」としての思考や行動があれば、チリツモでお金を増やすことができる。
やっぱり「商人感覚」は必須だね。
本来遊んでいたらお金は出ていくものなのに、飲み会で遊びながら稼ぐ。その差は大きいよね。
人が嫌がる幹事も、人が変われば利益も出せることは多くの幹事が知っていることだと思う。
自然界は人に安定を与えてくれない。雨が降ったり、台風が来たり、気持ち良いくらい最高の天気を提供してくれたり、風向きも強さもいつも変化している。
人間も自然界の一員である以上、自然界から学ぶことは多くある。
入社して研修後ヘルパーの資格もとり、誰よりも効率よく仕事を進めていった。会社内で最速でリーダー職につくことにもなった。
しかし社内で最速でリーダーになったにも関わらず、給与のアップは5千円だけだった。僕は愕然とした。
給与というものは子供のお小遣いではない。給与で家族を養い、子供を大学までいかせる。その給与が頑張っても5千円しか上がらない。これで未来の夢が持てるのだろうか。でも先輩を含め多くの大手企業の社員はこう言う。
「大きな安定を求めた以上仕方ないよね」と。
えっ、安定を求めると夢を捨てることになるの。と思った僕は決心した。時期が来たら独立しよう。
自分の人生は自分で風向きを変えない限り前には進まない。
良く人生の転機という言葉を聞くが、転機は自分で作るものだと僕は思う。そこで一番大切なことが一つある。それは思いつきで風向きを変えるのではなく、しっかりと準備して風向きを変えることだと思う。
準備しないで転職したり、無計画で事業を起こすことは賛成できない。今の仕事をしっかりやった上で、新たな仕事の準備をすることで、マイナスを作らずにプラスの仕事をすることができる。僕はじっとそのチャンスを待った。
風向きを見る。最高の風を待つ。
サーフィンでも最高の波を待つ。スポーツでもチャンスを待つ。
待つことも人生。
「風を読む」
覚えておいて欲しい言葉。
このままではいけない。という気づきがO社に勤務しながら、新たなビジネスを常に探す意識を持つことになる。
いつも新たな道を模索していた。
そこに友人からビジネスの話があるので、一度聞いてみないかと誘われる。
何も気づきがなければ、その時僕は友人と会ってなかったと思う。
自分の中の気づきが「ビジネスの話」というキーワードにフックする。
「やはり気づきは行動の源」
この言葉を大切にしたい。
友人の誘いでビジネスの話を聞きに行った。
そのビジネスとはMLMビジネスだった。
基本群れることが嫌いな僕は、説明会を聞いている時もあまり興味を持つことはなかった。
これは僕だけでなく、基本7割の人はMLMビジネスといって、良い仕事だねとは中々言わない。
僕もその一人だった。
ただその時の僕はいつもの僕と少しだけ違っていた。
そう、それは「気づき」があったこと。
何かしなければ、このままではいけない。この気づきが僕を行動へと押し上げていった。
勧めてくれた友人のこともあり、その日に登録することになる。
ただ友人言った言葉がある。
それは「僕は誰にもこの商品を紹介することはないと思う。」と伝えた。
そして説明会の帰り道で、仕事としてやらないなら意味がないと考えて解約しようと思った。
でも、いくら人から勧められたとはいえ、最終的には自分の判断で登録した以上、まずは商品を使ってみようと思って解約を留まった。
今思うと、ここも大きな分岐点だった。
普段の僕なら絶対話も聞かない。
MLMは基本的に好きでない。
自分が理解できないものを友人に勧めない。
「何かしなければ」という気づきは普段の自分の行動とは違う道を選択する。
僕は何をするときも自分で触ってみる。体験してみる。これが信条だったので、まず商品を使ってみることにした。
このMLMビジネスの商品は旅行関連の仕事だった。
まず自分で旅行サービスを実際に使ってみようと思いバリ島からハワイ、セブ島と続け様にサービスを使って行ってみた。
使った感想は「価格が安くてサービスも良い。」
自分が当初イメージしていたものとは逆の意味で違った。
これなら人に勧めることもできるし、結果新しい信頼関係を築ける。
思ったら吉日。
動いた。
動いたら景色が変わった。
O社に勤務しながら、空いている時間にMLMの仕事をした。
自分は「自分自身の経営者」と考えると、収入の道は沢山あった方が良いに決まっている。だから副業ではなく複数の業の複業。
基礎的な収入をO社で確保しながら、MLMでプラスアルファの収入を取りにいった。
サラリーマンの収入を時間放出収入とするなら、MLMは能力収入。
2つの収入源と2つの職種を持ち、それを追いかけることで安定が生まれる。
人は二兎を追うもの一兎も得ずと言うが、二兎を追うからこそ二兎を得る。
そう、できる経営者は自分に限界なんか作らない。
無謀なことはしないが、動かなければ何も景色は変わらない。
とにかく成功者は良く動く。
そしてビジネスの景色をどんどん変えていく。
これからの時代、変化に対応できない人間は社会について行くことはできない。
やると決めた以上、僕は本気で動いた。
スノボ仲間、先輩、後輩。沢山の人に声をかけ商品の良さと楽しさをしっかり伝えた。
最初はスノボの先輩に声をかけ説明会に来てもらった。
先輩は特に何も質問もなく「登録するよ」と言ってくれた。
えっ、こんなに簡単に契約って取れるの。
これがその時の素直な僕の感想。この先輩の契約は大きかった。
ビギナーズラックであれ結果が出ると言うことは自信にも繋がる。
そして、多くの友人知人に内容を伝えていった。
結果、なんとほとんどの人が登録してくれた。
結果が出れば収入も倍増していく。これまでにない収入を得ることでさらなる自信も経験もついてくる。
僕は一年間本気で動いてみた。
ここで一言付け加えておかなければならない。
それは、僕は決してできる人間だということを言いたいわけではない。
やると決めた以上とことんやるが、結果は必ずしも約束されている訳ではない。
僕も多くの失敗を重ねてきた。
ただ成功も失敗もただ結果を迎えるのではなく、結果を可視化してなぜその結果が出たのか、原因を見つけることが大切なんだと思う。
本来ならMLMのビジネスはほとんどの人が敬遠し登録はしない。そのくらいのことはわかっていた。
ではなぜほとんどの人が登録してくれたのか。
それは強い営業力なんかではなく、それまで築いてきた人間関係、リーダーシップ、幹事の仕事含め、常に「影響力」というものが構築されていたことが最大のポイントだと言うことが後に分かった。
水泳、ダンス、幹事。何をやる時でも、労力は惜しまなかった。というか中途半端だけは自分が嫌いだった。
だから一生懸命やった。
それが多くの友人や知人含め、良い影響力として構築されMLMのビジネスで開花したということ。
冒頭にも書いたが「過去が今を作り、今が未来を作る。」
今、できることをしっかりやって、多くの人に笑顔や元気を伝えて「影響力」という大きな「営業力」を身につけて欲しい。
O社に勤務して5年が経過していた。
MLMでの能力収入の比率が上がり、O社での時間提供で得る収入の費用対効果が合わなくなった時期でもある。
やっとその時が来たと思った。
頑張っても5千円の給与しか上がらなかった時の失望感から、複業へと進み、また今、風が吹いたと思った。
それまではシフト制で仕事をして、時間を作ってMLMビジネスをする超多忙な生活を送っていた。
退職することで、一番大切な時間を手に入れることができた。
朝、目が覚めて何かをしなければいけないではなく、さて何をしよう。という時間管理を自分で決めることができるようになった。
言われてやるのではなく、自分で決めて動く。
すべての判断と決断と行動の結果が良くも悪くもダイレクトに自分に返ってくる。
ある先輩が言っていた。
「給料や報酬を取るということは責任を取るということ」だと。
大きな責任を担って、大きな報酬を取ると決めた。
退職することで、行動の源である「時間という財産」を手に入れたことが一番大きな変化かもしれない。
O社に5年働いて感じたこと。
それは、「人はいつ亡くなるか分からない」ということ。
誰でも知っているというかもしれない。
でもこれだけは言える。
医療関係で働いている人、介護関係で働いている人たちが理屈ではなく肌で感じる「無常」というものは触れたものでしか分からないということを。
昨日まで元気に話していた人が救急車で運ばれる。
そして2度と介護施設に戻ってくることがないという事実。
亡くなった方の家族の気持ち。一人の人間のストーリーが終わる。わかっていることでも目の前で起きる出来事での空気や雰囲気は言葉では表すことができない。
言葉にできない「無常」。
「人生はいつ終わるかわからない。」だから後悔のない人生を送らなければいけないと本気で考えさせられたし、学ばせてもらった。
介護やMLMの仕事を通して気づいた
何か行動に移さないといけないといいことを。
自分が思わないと人は行動に移らない。
どれだけ第三者や周りから言われても自分自身が気ずかないと行動に移さない。
現在僕は1000人近くの組織を抱えている。
話して気がつく人もいれば、何度言っても気がつかない人もいる。気づかない人を責めるのではなく、「気づく環境」を作ってあげなければいけない。
その際に大切なポイントがある。
人はネガティブな情報で気がつく人が多いと思う。
日本人はマスコミを通して情報を得て生活している人が多い。ニュースやバラエティ番組、雑誌、インターネット。
でもニュースの8割はネガティブインフォメーション。
だから日本人の8割以上がネガティブ情報で気づきを得ている人が多い。僕はこう判断している。
ネガティブな情報ばかり受けていると何もしたくなくなるし、何もしない方が良いと思ってしまう人が増えてしまう。
実際にコロナの影響で人生に気付いた人も多いと思う。
コロナ自体はネガティブインフォメーションだが、その情報でポジティブに気づくか、ネガティブに気づくかで人の未来は大きく変わる。
できることならポジティブインフォメーションで気づいて欲しい。
先輩たちはアメリカンドリームという当時の言葉で夢や気づきを得た人が多いと思う。
成功者と一緒にいるとほんとに前向きな話が多い。
愚痴や文句を言う人はほとんどいない。なぜなら彼らは不満があれば自分たちで解決する方法を探し解決してきたからだ。
だからポジティブインフォメーションを多く与えてくれる成功者と一緒にいることは大切。
その環境で気づき大きなチャンスが生まれる。
選択肢を増やす一つの方法。
お金を掴むことで「選択肢が増える」
逆にお金がないことで「選択肢が狭まる」
全てがお金で解決できないことは100も承知。
でも、お金を掴むことで、それまで想像しなかった「選択肢」が生まれることは事実。
例えば宝くじで10億円手にしたら、今まで選択肢になかった数億の家に住むことも選択肢の中に入ってくる。
年収500万円の人から億ションに住む選択肢は生まれない。
そのお金を掴むことが難しいと人は言う。
マネーブロック。
お金が可能性をブロックしてしまう。
早くマネーブロックを外さないと。
お金と時間をかけないとお金と時間を得られない。
と言うと必ず返ってくる言葉がある。
「お金をかけたいけど、そのお金がない」と。
90%以上の人が余分なお金は持っていない。
だから最初にすることは「時間」をかけること。
手にしたいお金の何倍もの時間をかけて学ぶこと。
恥ずかしがらずに人に謙虚な気持ちで聞くこと。
学んで、学んでとことん時間をかけること。
なぜならお金を持っていないから。お金を持っていない以上まず時間をかけるのが自己投資。
お金もかけない、時間もかけない。
それで成功した人を僕は見たことがない。
一つだけ言えることがある。
成功者に騙されないことを。
成功者は結構いじわるだから、あまり時間をかけたことを言わない。まるでサラっとやってのけたように言う人が多い。
これは成功者が作る落とし穴。
最初からお金や才能があった人はともかく、最初にお金がなかった人は99%時間を徹底的にかけて考え、行動し、変更し、完成させてお金を掴み、そのお金をまた自分に投資して新しい学びを得て成長してきたことを。
手元にあるお金と時間がなくなることをリスクと考える人が多いが、僕はお金と時間をかけて得たものがなくなることの方が大きなリスクだと思う。
大切なことは消費と投資は違うことを肌で理解すること。
まずは時間の消費を自分の未来への時間投資に変化させて欲しい。
自分の未来についてどのくらいの人が真剣に考えているのだろうか。
考えていない人も多くいる。
考えてないのだから、結果が出ても良かったのか悪かったのかも分からないまま、また前に進んでしまう。
時を刻むと言う言葉がある。
そう、時は滑っていくのではなく刻む。
いわゆる跡が付くくらい強く踏み込んで歩く。
そのためにも未来を真剣に考える。想像する。そして本当に望む未来を具体化しておく。
例えば、毎月1000万の収入、年間で1億2千万円。
これをずっと切らずに生涯を終える。
こう考えたとしよう。
稼ぎたい金額が具体的になるだけで、やることも具体化されていくと思う。
この金額に特別な根拠など必要ない。
この金額があれば、ある程度の生活習慣を維持できるからでも良い。
ちなみに、この数字は今の僕の目標でもある。多分この目標は近いうちに達成できる予定だ。
達成したら次のステージへと進む。
ただしこれはあくまで僕の個人的な目標に対しての金額であって、事業としての目標金額ではない。
これから目指す事業によっては数百億のお金も必要になってくる。だからあくまで個人的な目安であって、これからも変化していくことは間違い無いと思う。
言えることは今の延長線上に未来があると言うこと。
だから今を作り上げる。山の頂上を見据えながら一歩一歩登ってゆく。登り切ると次の山が見えてくる。その時にまた次の山の頂上を目指せば良い。
未来を作ると言うことは今を作ること。
常に自分に言い聞かせている自分がいる。
ステージが変わることで幸せは変化していく。
昔幸せだったことが手に入れたことで当たり前になってゆく。
介護時代は朝5時に出勤したり、変則勤務で時間管理を会社にされていたことで時間の自由を掴むことができなかった。だから自由な時間管理を手に入れられたら幸せだと思っていた。
今はそれが時間管理する側になったことで、自由な時間が当たり前になってしまう。幸せっていくつもステージが用意されているから、そのステージを登っていくことも楽しいことだということに気がついた。
幸せが当たり前になってしまうことは寂しいことかもしれない。だから今の当たり前の幸せを認識する時間も必要だと思う。
幸せのステージを一つ登ったら、そのステージを落とすことなくネクストステージに進んでいきたいと考える。
目的や目標からの逆算的な生き方。
結婚は今は考えていない。
なぜか今は結婚のメリットを感じられない。
何かお互いを制限してしまう気がする。
今の自分の生活が不自由になってしまう可能性の方が高い気がする。
もちろん相手の女性の自由も少し奪ってしまうかも知れない。
結婚ってそんなもんだよ。という仲間もいるが、結婚がそんなもんなら今はあえて結婚する必要はないと思う。
幸せをテーマに生きていることを考えたら、それが僕の今の幸せのような気がする。
年齢と共にナチュラルに進めていきたい。
自然体の中から出会いがあり結婚もあるかなと考えている。
幸せって大切なだけに難しい。
知り合った人がみんな幸せになってくれたら嬉しいよね。
人生は一生学びだと思う。
仮に今百万円のボーナスを手にしたら、普通の人は旅行に行ったり、ブランドのバックを買ったり、場合によっては貯金する人もいるかもしれない。
でも僕は間違いなく自分に投資する。
今の時代は多くの学びをできる環境がある。
僕はしっかり学んでいきたいと考えている。
ビジネスにおいて成功しようと思えば発明はそれほど必要ない。
発明より学び。
学ぶということは他人の気付きを、時間をかけずに、自らの失敗もせずに教えてもらえるということ。しかしここで気をつけなければいけないことは、学ぶだけではダメだということ。活用しなければそれはただの知識で終わってしまう。
だからしっかり学んで自分なりの活用の道を見出すことでビジネスや人生での成功の道が見えてくるのだと思う。
アウトプットまでがインプット。
これからの仕事は雇用ではなくパートナーシップの時代だと思う。
仕事に上下関係を作ること自体おかしいと思う。
責任のあり方をしっかりと学べば雇用ではなくパートナーシップこそ最高のビジネス組織の作り方だと思う。
報酬制度も基本はフルコミッションこそ平等の理論にあっていると思う。
やってもやらなくても一緒であれば70%の人はやらない方を選んでしまう。
やらない方を選んでしまうことでその人の可能性も潰してしまう。
行動こそ、結果こそビジネスの原点と考えている。
フルコミッションであれば、結果を出さなければ報酬は受け取れない。
だから動く、行動する。そして結果を出す。
人が成長する過程をフルコミッションは自然と作ってくれている気がする。
信用と信頼はどうやったら作るのか。それは難しく考えることではなく、当たり前のことを当たり前にする思考と行動力を持つことだと思う。
例えばメールやLINEを早く返すとか、時間を守るとか、約束を守ること。
その上で最も大切なことがそれを継続するということ。
自分の気分やその時の状況で判断するのではなく、常に当たり前を当たり前に処理する思考を持つことで、信頼や信用は自然とついてくる。
わかっているけど、それができない。
という人にアドバイス。
僕は約束を守れないというのは先天的なことではなく、後転的なことだと思っている。先天性のものは変えることは難しいが、後天的なことを変えるのはそれほど難しいことではない。
変える方法の一つが環境を変えること。
僕のそばにいる人で約束を守れない人がいたら、僕は守れるようになるまで注意する。ただそれだけ。至極当たり前な話し。
本人が本気で変えたいのであれば100%人は変化できる。
要は守らない習慣を持ってしまっているので、守る習慣に進化すること。
そこで大切なことが「必要な強制力」を受け入れる覚悟があるかどうか。
自分の力だけでは変化できなかったのだから、自分を成長させてもらうために何十回でも何百回でも同じことを注意してくれ、必要な強制力を出してくれる人がいれば、変えることはできる。
今の時代はその「必要な強制力」を出してくれる人も少なくなった。
パワハラ等の問題が出てからはリスクをおかしてまで教えてくれる人が少なくなったことも事実。
自分で直すのなら、まず生活を律しなければいけない。
だらしない生活している人はやはり約束に対してもだらしないことしかできないと思う。ほんと親とか先輩の言っていたことは今更ながら本当だと感心する毎日。
それで最終的に信頼を構築していれば後は何をやっても上手くいく。これも自然の法則。
その基本に気がつかず、他のことで信頼を得ようと思う人が多すぎる気がする。
言ったことは守る。
自分が口にしたことは責任を持つ。
目標でも自分がコミットしたことは、苦しくても守る。
僕はこの約束を守ることでめちゃしんどい思いを何回もした。
しんどいから止めようとか難しいから辞めようと思うことはなかった。
結果守るまでやり続ける覚悟があれば、同じしんどい思いするなら早く解放されたいので、何がなんでもやって早く終わらせる。結局後戻りできないと思えば、やるしかない。
やるしかないなら、早くやる。
約束を守らない人は「諦め」と言う選択してはいけない、もう一つの道を安易に選んでしまうのだと思う。
男論って多くはないと思う。
何しろ有言実行。
きつくても、辛くても、めんどくさくても、落ち込んでも、自分が言った言葉なんだから最大限の努力をする。
それでもダメだったら素直に謝る。
ごちゃごちゃ言い訳しない。
ひたすら謝る。
そして2度と同じミスをしない約束をする。
そのくらいの気持ちを持って約束をするという行為ができる人を僕は「男」だと思っている。
でも「男論」て難しいよね。
子供は親に依存しなければ生きていけない。
でも大人になって何かに依存していると、本当の自由は得られない。
社会に出て多くの人と知り合い、多くの学びをしてきた中で、依存体質の人がびっくりするほどいることに気がついた。何かあると人のせいにしたり、会社のせいにしたり、社会のせいにする。なぜ人のせいにするかと言ったらそれは「依存」しているから。
依存している人は、環境が悪くなることで自分も悪くなることを知っているので変化を好まない。
原因は自分ではなく周りの人と思ってしまうことで、自己解決方法はなくなる。
自然環境とか国家的なことは、さすがに僕一人では何も変えることはできない。だから僕も自然環境には依存しているし、依存するしかない。
でも、身の回りの小さなことは自分自身でも変えることはできる。実は依存体質の人が一番ストレスを感じるということも分かった。
生きていく中でストレスほど嫌なものはない。
ストレスをなくす方法は自立すること。誰かに依存するのではなく自立することで、自分自身で解決できるようになるためストレスは激減する。僕のストレスが少ないのは多分、依存型の人生ではなく、自立型の人生を歩めたからだと思う。
依存と自立。
テーマとしてはこれも難しく奥の深いものだが、気がつくと気がつかないでは人生において大きな違いが出るので意識して欲しい。
多分ゆっくりしている。
ヤシの木があるような南の島で適度の仕事をしてゆっくりしている。
やらなければいけないことを極力なくして、やりたいことを沢山作って生きている気がする。
これは僕だけじゃなく、多くの人が共通して思うこと。
もう一つ思うことは、仲間が集まれる空間を持ちたい。
集まれる環境を作りたい。
多くの仲間が日常生活の中で悩んだり喜んだり、落ち込んだりの生活をしている中で、非日常な空間や環境を作ってあげて、皆が活用してくれたら最高。
この場に来たら様々なことが完結できる多目的な空間を作れたらとの思いは強い
依存するコミュニティではなく、自立した仲間が集まるコミュニティを作って、学び遊べる空間を作っていると思う。
その時は僕なりのコミュニティ理論を確立させているので、いつかまた発表したいと考えている。
ただ未来について語るなら僕の場合は第一に健康。
これは介護の仕事を通して得た大切な学びだから。
次に時間とお金の選択肢があること。
次にそれを共有できる仲間がいること。
これが僕の目標なので、そこに行くための手段として仕事というものが選ばれてくる。
だから本当のゴールは幸せになること。
自分自身が幸せになることで多くも人を幸せにできる可能性が増える。
自分が不幸で人を幸せにできるほど世の中はあまくない。
未来という時間は勝手にやってくる。
でも理想とする未来は自ら動かないと手に入らない。
まだまだ若いので、大きな未来を描いて、それを一つ一つ楽しみながら手に入れていこうと思う。
今回偶然依頼されて執筆したが、これはこれで僕自身にも大きな気づきがあった。
まだ、自分のことを語る年齢ではないことは百も承知だが、こうやって子供の頃から学生時代、そして社会人としての自分のキャリアを真剣に振り返ることって、そう滅多にあるものではない。
少ない人生経験でも、ここに書ききれないくらい多くの気づきがあったことも思い返すことで再確認できた。
そして書き続ける中で、将来自分が何をしたいのかも少しだけ見えてきた気がする。
僕は教育分野にも歩を進めていこうと思う。
特に中学生くらいの子供たちに色々と伝えたい。
小学生くらいだとまだ理解できない子も多い。
高校生や大学生になるとプライド等が出てくる。
基本年齢は関係ないが、大切なことは素直さを持っているかどうか。
素直さを残している人であれば成長する可能性は高い。
純粋素直な人が、一番成長率が高い。
その上で子供たちにとって小さい目標でも、僕と出会って変化して手に入れてもらえるような影響力のある人間になりたい。
人が幸せになれるきっかけや気づきを多くの人に与えられる人間になりたい。
そこから大きな目標も僕の影響で叶えられたと言われたら最高に嬉しい。
僕も両親や多くの先輩、友人、知人から影響を受けてここまで来れた。それを含めて、子供の頃から見てきた環境と景色を作ってくれた家族や友人に感謝している。
気づきを行動に移した先に、不動産事業や人材紹介事業という多くの事業との出会いがあり展開するきっかけとなった。
経験という大きな財産が、僕の体の中に入り、それを実践することでもっと大きな具体的な財産を築いていけるのではないだろうか。
どれだけ本気で願ったか。
どれだけ謙虚な気持ちでアドバイスを受けたか。
どれだけ気付いて、どれだけ行動したか。
どれだけ諦めずに夢を追い続けたか。
成功したければ、自分の幸せの定義を作れ。
「Jの一言」
発効日 2020年12月13日
著 者 谷口 博輝
発行者 加藤 祐子
発行所 E-PRO出版
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